薊野西町にあるトリアスプラスの戸田です。
 
 
生理不順には周期が早いまたは遅いなどの「周期」に関する異常と、出血量が多いまたは少ない、
月経期以外の不正出血がなどの「量」に関する異常があります。今回は周期の乱れについてお話しします。
 
 
 
 

◯生理不順の種類と原因

 
 

・月経周期が短い、早まりやすいタイプ

   (頻発月経):25日以内

 
女性ホルモンの分泌不足乱れにより卵胞が未熟なまま早く排卵してしまったり、卵胞が未熟なため、卵胞からできた黄体の機能も低下し、高温期を維持できずに、短くなる場合が多く、特にプロゲステロンの分泌不足により子宮内膜も成熟しずらくなり
受精卵が着床しにくい傾向にあります。
(卵胞が未熟なため無排卵となり黄体が作られずに消退出血になる場合も)
頻繁な出血により貧血も問題です。
 
 
 
 
 

・月経周期が長い、遅れやすいタイプ

   (稀発月経):40日以上

 
卵巣機能が低下して卵子がなかなか育たず、
低温期が長くなり排卵が起こりにくくなってる可能性あります。
また排卵しずらい傾向にもあり、女性ホルモンの乱れや分泌不足により排卵が行われていない場合もあります。
質の良い卵子が育ちづらく、受精や着床、維持がしずらくなります。
 
以前とくらべて周期が長くなっている場合は注意です。
 
 
 

・生理周期がバラバラ、乱れやすいタイプ

 
月によって生理が早まったり遅れたりして、いつ月経がくるかわからないことが多いのは精神的ストレス、環境の変化、不規則な生活、寝不足などが主な原因です。(1・2日のズレは問題ない)
 
 
 

・無月経

 
原発性:月経がはじまらないこと
続発性:月経が始まったが、その後月経が3ヶ月以上来ないことです。
続発性の方が原発性より一般的で、婦人科でよくみかける疾患です。
脳の下垂体の機能不全や疲労や精神的ストレス、過度のダイエットによる栄養不良などが、続発性無月経をひきおこす主な原因です。
 
 
 
 

○東洋医学の考え方

 
 
 
どの体質も主に「血」不足したり、滞ってしまうことにより生理不順を招くケースが多いです。
 
 

・頻発月経が起こりやすい体質

 
疲れやすく、食欲不振などが起こりやすい体質で、体に必要な生命エネルギーを過度に消耗してしまったり、胃腸虚弱体質または機能の低下により、エネルギーが作られづらくなり、足りてない体質
高脂肪食や味が濃いもの、脂っこいものの食べ過ぎにより体の中に余分な熱がたまり、のぼせや不眠、手足のほてりなどがみられる体質
 
 
 

・稀発月経が起こりやすい体質

 
偏食や不摂生、胃腸機能の低下、出血により体にとって栄養である血液が不足している体質
冷たいものの過剰摂取や外部からの冷え、体質虚弱や風邪をひいたなど、冷えにより血流がわるくなってる体質
過度のストレスや長期の緊張、精神不安定などによりホルモンバランスに影響を及ぼし、体に栄養が行き渡らずらくなり乱れが起こっている体質
 
 

・続発性無月経に特にみられがちな体質

 
人の成長・発育・生殖機能を司っている、「腎」が不足していることが原因の体質。
改善されるまで時間がかかり、また腎が不足すると年齢が若くても不妊の原因にもなります。
また他の体質でも起こります。
 
 
 
 
原因によって、それぞれの体質にあった施術で、周期の安定や排卵障害、体質改善を目指していきます。また必要であれば自宅施灸や生活習慣わ食事の改善を進める場合もあります。
時間がかかりますが、焦らず週に一回のペースで通っていただき体質改善していきましょう。日頃から月経周期の管理をし、子宮や卵巣に関する婦人科疾患の早期発見を目指しましょう。