こんにちは!
薊野西町にあるトリアス鍼灸接骨院の渡邊です。
今回は、女性が一番嫌う言葉
「肥満」を深掘りしてみましょう!
肥満を具体的に表す指数として
BMI(体格指数)があります。
BMI値は体重kg÷(身長m×身長m)で計算され、
例えば身長160cmで体重60kgの人なら
60÷(1.6×1.6)=23.44となります。
日本肥満学会の判定基準ではBMI値が
18.5未満が「やせ」、18.5~25が「普通」、
25~30が「肥満1度」、30~35が「肥満2度」、
35~40が「肥満3度」、40以上が「肥満4度」
となっていて、
WHO(世界保健機構)基準では
30以上を「肥満」と定めています。
また、適正体重は(身長m×身長m)×22で算出され、
身長160では約56kgとなります。
ここで押さえておきたいのは
「肥満」と「肥満症」と「メタボ」の違いです。
「肥満症」とは
BMIが25以上で、
肥満による合併症(11種類)が1つ以上ある場合で
糖尿病や高血圧、痛風など医学的な減量治療が
対象となるものをいいます。
「メタボリックシンドロ-ム」とは
肥満の有る無しに関わらず内臓脂肪の蓄積および
血圧、血糖値、血清脂質値のうち
2つ以上基準から外れているものをいうので、
単に「肥満」とは区別しておきましょう。
なぜ太る(肥満になる)のか?
当たり前ですが一番の原因は「食べ過ぎ」です。
食べ過ぎて血中に脂質や糖などの中性脂肪が増えると
白色脂肪細胞内に取り込まれ、この細胞が膨らみます。
また白色脂肪細胞は数も増え、
肥満の人は通常の2倍の800億個ほどになるそうです。
体をレジ袋に例えるなら、
普通の人はレジ袋にうずらの卵を
10個入れているとすれば
肥満の人は鶏の卵を20個入れているようなもので、
見た目の違いは明らかですよね。
「食べ過ぎ」を具体的にいうと、
1日のエネルギー必要量
(通常活動レベルなら、成人男性で約2500kcal前後、女性で2000kcal前後)
以上の食物摂取は「食べ過ぎ」ということになります。
単純に足し算、引き算と
同じでお茶碗1杯の白米を食べたら、
その分のエネルギーを消費しないと
余剰分が蓄積されるわけです。
食べたい、でも太りたくない現代人の
共通の悩みではないでしょうか。
運動して消費カロリーを増やせば
余剰の脂肪を燃焼させて痩せる、
今まではそれが常識で
みなさん頑張って運動をされていますが、
最近の研究では実はそう単純なことではない
ことがわかってきたそうです。
「運動しているのに全然痩せない」
こんな嘆きをよく耳にします。
実は1日のカロリー消費量は制限されていて、
運動したからといって
1日の総消費カロリーは変動しないそうです。
1日の総消費カロリー[A]=
必要不可欠な活動量[B]+必要不可欠でない活動量[C]
で、[B]は生活するのに必要な活動量で
[C]は運動などを指します。
仮に[A]を10とし[B]を6とすると
[C]は4となり、
頑張って運動して[C]を7まで増やしたとすると
[B]は3となり総消費カロリーは
変わらないということです。
身体はこうしてエネルギーの使い道を
調整しているようです。
結論としてはやっぱり太らないためには
食事量を制限しなければならないということです。
私は食べ過ぎた時のアドバイスとして、
その後の食事量を減らすもしくは
プチ断食をおすすめしています。
そうやって1日の総摂取量を増やさなければ、
脂肪細胞の増加や巨大化を防げるはずです。
食事と摂り方については「ダイエットについて②」を
参照してください。
補足ですが、
じゃあ運動をすることに
意味がないかといえばそうではなく、
やはり積極的に運動はするべきです。
運動することで身体のいろんな機能が
活性化されますし、
減量にはならなくても
体重維持にはその役割は大きいようです。
当院には「TRIFIT(トリフィット)」
パーソナルトレーニングを併設していますので
運動不足だが運動の仕方がわからない、
健康増進や身体のバランスを整えたい
という方は是非ご相談ください!