こんにちは!薊野西町のトリアス鍼灸接骨院の渡邊です

 

「拇趾」これは「ぼし」と読みます

「拇」は親ゆび、「趾」は足のゆびのことで、「拇趾」で足の親ゆびとなります

 

この拇趾、みなさんは上手に使えてますか?

 

もともと人類が4足歩行の時は足のゆびを手と

同じ様に器用に使えていたはずです

お猿さんを見るとわかりますが、

足のゆびを手のゆびのように使って木登りをします

現代人は木登りをすることは日常ではもちろん無く、

それどころか歩くことさえ少なくなっています

数十年前は車もなく、歩くことが移動手段でした

 

しかも現代のように舗装された道などなく、

でこぼこの道を平気で歩いていました

一見歩行には不向きなでこぼこ道ですが、

平(たいら)でないとこを歩くことで

足のゆびを使い筋力が鍛えられていました

 

現代人の腰痛や肩こりはほとんど姿勢(バランス)の乱れが関係していますが、

そのバランスの乱れの要因として不自然な歩行姿勢が考えられます

この不自然な歩行の原因となるものとして「浮き趾(ゆび)」があります

すなわち、趾(ゆび)が地面についてない状態です

趾が浮くことによって、足裏の接地面積は小さくなります

しかも趾が接地してないということは

つっかえ棒の無い状態のようなもので歩行の不安定を招きます

 

想像してみてください、足を長い棒に例えた時、

直径5センチの丸棒と直径10センチの

丸棒ではどちらが安定しているか?

 

答えはあきらかです

足趾、特に拇趾が地面にしっかり接地できていないと

不安定な歩行となり、バランスをとろうとして

体のあちこちの筋肉に過緊張を起こします

 

結果、体は捻じれを起こしさらなる筋肉の緊張を起こします

これが腰痛や肩こりなどを引き起こす1つの原因となります

足趾の中でも特に重要なのが親ゆび(拇趾)の踏ん張りです

 

片足で立って、足の親ゆび側で踏ん張るのと

小ゆび側で踏ん張るのを比べてみてください

 

親ゆび側で踏ん張る方が安定するのがわかると思います

 

実はこの親ゆびで踏ん張ることは

生後1歳くらいの歩き始めたころから出来ています

お年寄りになると転倒することが多くなりますが、

その原因の1つが趾(ゆび)の踏ん張りが弱くなったことによります

そのくらい足趾の力は歩行姿勢に影響を与えます

 

では、この足ゆびの踏ん張る力を強めるトレーニングを紹介しましょう

 

①つま先立ち 

つま先立ちして3秒保持  1セット5~10回

②趾(ゆび)のつかみ運動 

手でいう「グー」をする要領で10回

③趾(ゆび)の開き運動 

手でいう「パー」をする要領で10回

④立った状態でつかみ運動 

5~10回

できれば1日に何回か以上のトレーニングをやってみましょう

そして、普段から拇趾で踏ん張る意識をもつことがなにより大切です

腰痛持ちの方には特におすすめします